去る8月28日兵庫県土地改良会館にて、主として多面的機能支払交付金の市町担当者を対象に、「活動組織の広域化」をテーマに下記の内容で研修会を開催いたしました。(53名参加)
今回の研修では、グラフィックレコーディング(グラレコ)を行い、研修の内容を視覚化して参加者へ共有しています。
○『活動組織の広域化の推進について』: 兵庫県農政環境部農林水産局農地整備課主幹 松原 隆之
兵庫県の取組状況、活動継続及び取組拡大に向けた課題、活動組織の広域化の範囲・要件・運営体制・設立までの
流れ、推進体制等についてお話いただきました。
また、広域化組織の事例を兵庫県内で4組織、先進地事例として福井県の2組織について簡単に説明していただき
ました。
○『活動組織広域化によるメリット・デメリット』: 鹿児島県いちき串木野市役所 農政課耕地係長 木塲 英朗
市内29地区組織のうち28地区組織が参加して広域化を行った「いちき串木野市広域協定」について、広域化まで
の流れ・概要、活動組織目線の事業の問題点、問題解決の手段としての広域化、広域化による活動組織のメリット
・デメリット、市町担当職員の悩み・困りごと、広域化による市町職員のメリット・デメリットなどをお話いただ
きました。
今回の研修では、参加者が一方的に聞くばかりでなく、市町職員同士で広域化のメリット・デメリットの感想を
述べ合ったり、グラレコに赤(いいね)、青(もっと聞きたい)のシールを貼付けたりと講演内容を可視化して情
報の共有を図っています。、最後に記入されたアンケートにおいても「広域化についてほぼ理解できた」、「広域
化の必要性について必要・検討したい」が9割以上を占め、組織の広域化に向けて現場の市町職員の理解がより深
まったのではないかと思われます。